米文学

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リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』② ドリームコアへと続く”どこでもない場所”へのアメリカ的ノスタルジー

 前回の記事で、リチャード・ブローティガンの、西瓜糖でできた別世界のことを書いた詩的幻想小説『西瓜糖の日々』を紹介した。西瓜糖の世界は、我々の世界とは別の秩序で作られる風変りな世界だが、優しくてどこか懐かしい。その本質が、「過度な感じの欠...
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リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』① 微妙な均衡で保たれた西瓜糖の残酷で優しい世界

●『西瓜糖の日々』の透明な世界  『西瓜糖すいかとうの日々』(藤本和子訳)は、アメリカの詩人・作家であるリチャード・ブローティガンが1964年に書き上げた詩的で断片的な章からなる小説である。 西瓜糖(Watermelon sugar...
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